音大に行って、プロの演奏家になれるの?
演奏家になれなかったら何になるの?
将来は音大を視野に入れている方、音大に行きたかった方、また音大には全く縁のない方、結構謎に包まれていると思います。
そこで、音大卒業後のリアルを、元音大生がご紹介します。
プロになれるの?稼げるの?
人にもよりますが、音楽のみでは難しいです。
音楽関係の仕事に関しては、演奏活動をする人、指導する人、半々の人様々。
演奏活動のみでは非常に難しい
最近はネットを駆使して、たくさんの生徒を集めて楽器を教えて生計を立てたり、YouTubeで演奏の配信をして、積極的に宣伝をしてソロコンサートを開いたり、広告料を稼いだりしてある程度稼ぐ人もいます。
国際コンクールで入賞して音楽事務所に入って演奏家、プロオケに入る、大学の講師や教授になる、というのは、特に優秀な音大生が思い描く王道コースですが、芸大を卒業してもとても狭き門です。
就活は?就職率は?
昔は就職活動する人自体が少なかったが、今は就職に力を入れている大学も増えている。それでも、一般企業に就職するのは3割程度と、一般大学にくらべと少ない。
就職情報が多くなってきているので、就職活動がしやすくなってきているようです。
文系と同じく、事務や営業・接客が多いです。たまにIT系も。
受験が大変?
ピアノとヴァイオリンは10年は続けていないと、入試の課題曲をこなすのが難しいのが現状です。
管楽器や声楽は中学生・高校生から始めても、受験の課題曲に間に合う人も多いです。
ソルフェージュの試験は、難関校でなければ高校からでも遅くはないです。とは言っても音感を身につけるためにはある程度時間がかかるので、早く対策をするに越したことはなさそう。
ピアノを専門にしたい場合は、受験までにショパンエチュードとベートーヴェンのソナタとバッハ平均律が最低でも1曲は弾けていることが受験の条件。地方の音大や、教育大の音楽教育科では、ツェルニー50番で良いこともあります。
他の楽器の専門でも、ピアノでモーツァルトのソナタが弾けているのが望ましいです。
入試は2〜3日間、長くて1週間かかります。体力、メンタル、集中力ともに、一般の大学よりもハードではあると思います。
受験の年は、1日3〜10時間楽器の練習をして、受験に臨む人が多いです。すごい練習量だなと思われそうですが、一般の大学の入試でも、偏差値の高い大学に行くためにはそのくらい勉強する人が多いのではないでしょうか…
音大の学科試験は、それほど難しくないです。高校の授業をこなしていれば、大丈夫です。
恋愛できる?
学内は女9:男1くらいの比率で、ほぼ女子大状態なので、女性が学内で彼氏を見つけるのは簡単ではありません。
バイト先や合コン、友人の紹介、SNS・マッチングアプリで彼氏を作ることが多い。
特に試験前はデートという気分になれないので、相手が文系の学生だったり寂しがり屋だったりする場合、よく話し合ってすり合わせすることが大事です。
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