フランスの音楽院紹介!日本の音大との違いは?

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フランスの音大

こんにちは。

フランスの音楽院のレベルの紹介を書いたところ、たくさんのアクセスがあったので、もう少し詳しく書きました。

長くなってしますので、フランスの音楽院、日本の音大との違いについて、こちらの記事でご紹介したいと思います。


フランスの音楽院は日本に比べて学費が安い

私立のエコールノルマル音楽院で3500€ほど。日本円で40万くらいです。もちろん入学金はかかりません。他の私立も同じくらい。

年間50万もしないのにかかわらず、学費が高いから、フランス人は行きたがりません。

パリ国立高等音楽院はじめ、国公立音楽院はどこでも登録料として1000€かかるか、かからないかくらいです。

1か月もみっちりバイトすればペイできるので、フランス人はそうやって高等教育を受ける人も多いです。なんて子育てに優しすぎる国だ!

欧州全部がそういうわけではありません。ドイツやイタリアは安いですが、イギリスは日本並みに高いです

授業内容は?

学校によっては授業自体はほとんどないこともあります。

日本では必修科目の体育とか、語学とかは一切ありません。また、日本の大学を出てからなら、取らなければならない科目はとても少ないです。

音楽学校に入るため受験は難しい?

学校によります。

パリ国立高等音楽院(コンセルヴァトワール)なら、受験資格が22歳まで、倍率はおそらく4~5倍と狭き門です。

一方で、私の行ったエコールノルマル音楽院は、日本に比べるととっても簡単です。年齢制限のなく、全員入学できます。数年社会人をやってから来る人もたくさんいます。

試験合格は狭き門

フランスの音楽学校は、年度末に必ず進級試験があります。ヨーロッパの音楽学校はどこも同じようです。

エコールノルマル音楽院の進級試験は、合格率は半分弱くらい。合格できなかったら、次の年にもう一度同じ過程の進級試験を受けます。

入学は簡単だけれど、進級は難しいです。

校舎がぼろい

校舎は築ウン百年笑

練習室もめっちゃショボいです。

グランドピアノのある部屋なんて、偉い教授の部屋と、数少ないレッスン室のみで、学生は借りられません。

学生が借りられる練習室は5部屋ほどしかなく、どこもアップライトです。

学費が安いからしょーがないね。

バイトはできる?

学校の授業が大変でバイトができない、ということはありません。

バイトは自由にできますが、学生ビザでは上限があるために、注意が必要です。

規定以上のバイトをしたい場合は、学生ビザでなく、アーティストビザなどの労働ビザに切り替える必要があります。

サークルやクラブはある?

残念ながらそんなものはないです。学園祭などもありません。そもそもクラブや行事や式があるのは日本くらいかもしれませんね…

友人できる?

サークル活動などはないので、コミュ力次第になります。同じ授業や、同じ門下、アンサンブルなどで友達ができます。

行事はある?

入学式や卒業式はなし!

音楽家になれる?

日本と同じく、パリ国立高等音楽院を卒業しても、国際コンクールで入賞しても、お金をたくさん稼ぐのは難しいです。それ以前に、国内の情勢によっては、職業音楽家としてビザを毎年取れるとも限りません。

それでも、ツテでバレエ学校のピアニストや、音楽学校の講師などを掛け持ちして、仕送りがなくてもそれなりの生活を送っているようです。

少なくとも日本よりは安定して仕事がありそうです。

演奏活動は教会で無料で会場を貸してもらえたりと、充実していると思います。

ここは注意しておきたい!

フランスの音楽学校で一生懸命勉強しても、日本でいう大卒にならないことがあります。

例えば、エコールノルマル音楽院のディプロムを取得しても、日本では大卒にはなりません。

フランスの音楽学校で大卒になりたいなら、他の学校の講義を受け、試験に合格しなければならないことがあり、学生生活はかなりハードになります。

日本の教員免許は取れないので、教員免許が欲しい人は日本の大学一択です。


 

ご訪問いただきどうもありがとうございます。
ピアノ講師をしている30代。
ピアノや音大のこと、フランスの某音楽院に留学していたことがあるので、フランスの音楽院やパリ 周辺のことも書いています。

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