音大生やクラシック音楽やっていると1度は聞いたことがあるかもしれない。しかし、レベルをはじめ、その実態は良くわからないのではないでしょうか。。
そんな謎に包まれた？フランスパリの音楽学校に、実際に行ったことのある私がいろいろまとめてみました。
エコールノルマル音楽院のレベル
エコールノルマル音楽院には、初心者・中級者の子供から、一般音大生レベル、国際コンクールに入賞するレベルまで様々なレベルの学生がいます。
レベルは6課程(各段階に上下2課程・計12段階)とコンサーティスト課程
留学生は基本的に第4課程〜第6課程の中から入学します。
エコールノルマル音楽院の年間授業料
年間3000€でしたが、今はもう少し値上げしているかもしれません。日本円にして40万円ほど。
フランスの国公立の音楽学校(1000€くらい)に比べれば高いですが、日本の国公立よりも安く、私立とは比べものにならないです。
エコールノルマル音楽院の入試
年齢制限がなく、大学・大学院卒業後や一度社会に出てお金を貯めてからも入学できます。
面接と実技の発表をすれば必ず入学できて、面接時の実技のレベルで、入学するコース(課程)が決まります。面接はフランス語が話せなくても大丈夫です笑
入学するためにはまず師事したい先生を探し、願書を提出します。
私は知り合いを頼って入学前に先生とコンタクトを取り、体験レッスンをしていただき、ありがたいことに門下に入ることができました。
他の方は、夏期講習で先生と知り合って門下に入る、ということが多かったです。
実技と面接は毎年9月〜11月の間にあるので、それまでに決めておくのが良いです。
エコールノルマル音楽院の時間割
レッスン、室内楽、初見、ソルフェージュ、などがあります。
音楽高校や音大そ卒業してから入学する場合、単位認定されるので、レッスンと室内楽と初見の3講座、週に3日学校に通う人が多いです。
空き時間自体は多いので、他の音楽院とダブルスクールしたり、語学学校に行ったり、バイトしたり、フランスの国公立音楽院の受験のためにレッスンに通う人もいます。
エコールノルマル音楽院のディプロマ
年度末に各課程ごとに修了試験があって、合格するとその課程のディプロマが貰えます。
課程によってディプロマ、高等ディプロマ、コンサーティストなど、取得できます。
エコールノルマル音楽院を卒業した後は？
エコールノルマル音楽院には正式に卒業というのはなく、ディプロマを取得したら、また取得できなくても学校を辞めて問題ありません。
学校を辞めてからは、
- 帰国
- 現地での就活
- 別の音楽院に入学
など。
フランスにそのまま残る場合、主な就職先は、フランスの市や区ごとにある音楽院の講師や伴奏者、バレエ学校のピアニストが多かったです。
仕送りがなくてもアパートを借り、生活できます。
就職するには語学力が必要ですが、少なくとも日本よりは安定して仕事があるかもしれません。
エコールノルマル音楽院は大卒の資格は取り難い
エコールノルマル音楽院は大学ではないので、大卒にはなりません。
大卒を取るカリキュラムは一応ありますが、取る人は少なく(大学卒業後に来る人が多いので)、機能していないようです。
高校卒業後すぐにフランスに音楽留学希望で大卒になりたい場合は、パリ地方音楽院のがおすすめです。
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